2011年6月3日金曜日

親父の誕生日

(とっても私的なことで失礼)

今日、6月3日は親父の誕生日。
しかも今年は、70歳。

私の実家は大阪で、親父も母と一緒に、まだずっとそこに住んでいます。

親父は海水淡水化装置なるものを作っている会社のサラリーマンでした。
"海水淡水化装置"って知ってます?
名前の通りのものですが、例えば砂漠で水が少ない国に、海の水をろ過して真水を作るものです。だから、サウジアラビアとかイランとかに、半年や、長いと1年ぐらい行ったままでした。

高校受験の時も、大学進学の時も、海外だったっけ。
実家から通えないT大学に行きたいんだ、と海外にいる親父に電話口で話した時、さびしそうな声で許してくれたっけ。

私が18の時上京したのと入れ違いで、海外出張がなくなった。

一人っ子の私は、小さいころよく親父にいろんなところに連れて行ってもらった。
京都に梅小路っていうところがあって、ここで蒸気機関車が見られるんです。
もちろん、煙を吐いて走る蒸気機関車ですよ。大宮の鉄博みたいな静態展示じゃない!
で、ターンテーブルがついてて、方向転換が可能!!
そこに、親父の作ったお弁当、しかもなぜか、いつも大きな、きなこ餅を持って行ってた。
それをおいしそうに食べる私の写真が、今も実家のアルバムに貼ってある。
父の愛を感じる1枚の写真。

60歳の定年の時、そう10年前はすっかり誕生日を忘れていました。
自分も会社員になり、親父を理解できるようになった。なので、会社員人生が終わる定年の時は、特別なことをしようと思っていたのに、すっかり失念するなんて、何たる失態!

ということで、今日はリベンジ。

親父は昔っから、よく歩くのです。今は健康のためだか、やることがないのだか知りませんが、1時間は散歩しているらしいのです。
そんな親父に、ウォーキングシューズ。
1万5千円ぐらいの、超お高いシューズ。
結構、喜んでいるようでした。
よかった。

ボケずに、長生きしてね。
母親と、あんまりケンカするなよ。
おめでとう。

そういえば、父親のエピソードで、こんなのがあります。
実家に帰省して紅白歌合戦を観ようとしていたら、親父が中澤裕子のことを気にするんです。
そう、モーニング娘。の中澤裕子。
いわゆるアイドルグループのことなんて全く関知しない人なので不思議がっていたら、この中澤裕子、親父の会社に勤めていたと告白。
で、レッスンか何かでよく休むものだから、親父が「会社にちゃんとくるか、芸能界か、どっちか本気でやれ」って言ったとか。それから程なく、会社を辞めることになり、その送別会で、「紅白に出られるくらいがんばれ!」と言ったとか。その後、モーニング娘。と。
だもんで、紅白の出番が回ってきたときは、目を細めてみていました。

0 件のコメント:

コメントを投稿